「介護福祉士」とは?

「介護福祉士」とは?

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「介護福祉士」とは? 仕事内容から、必要な資格とそのメリット、さらに、資格の取得方法まで解説します!

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2021.12.20

少子高齢化にともなう介護需要の増加により、介護職の社会的ニーズは高まっています。特に、国家資格である介護福祉士の資格保有者は、多くの介護施設が求める人材です。求職者にとってみれば、介護福祉士の資格があれば勤務地や働き方の選択肢が増え、より安定して働くことができるため、介護福祉士の資格取得を目指す方も少なくありません。

 

この記事では、介護福祉士の仕事内容や、資格取得のメリット、資格を取得するための方法について紹介します。「介護福祉士」を聞いたことはあるけれど、具体的にはどんなことをするのか知らない、資格取得の方法がわからないという方も、この記事を読めばスッキリ理解していただけます。

国家資格「介護福祉士」とは、どんな資格? 難易度は?

まずは、介護福祉士の資格について説明します。

 

介護福祉士は、「社会福祉士及び介護福祉士法(昭和62年法律第30号)」に基づく国家資格です。
国家資格と聞くと、「資格を取得するのは、難しそう」と思うかもしれませんが、介護福祉士の試験合格率は71.0%(*)です。基礎をしっかり身に付けて受験できれば、介護福祉士の資格取得もそれほど難しくないでしょう。

 

また、介護福祉士国家試験に合格するだけでは、介護福祉士の資格保有者として仕事に就くことはできません。厚生労働大臣の指定登録機関にて、「介護福祉士登録簿」への登録が必要です。「介護福祉士登録簿」には、氏名、生年月日、登録番号、登録年月日、本籍の都道府県名(日本国籍を有しない者は、その国籍)及び合格年月を登録します。
*. 出典:厚生労働省「第33回介護福祉士国家試験合格発表」

介護福祉士はどのような仕事を目指す人に向いている資格なの?

介護事業所において法律上で配置基準が定められている職務には、資格保有要件が設けられているものがあります。
そのうちの一つであるサービス提供責任者は、お客様の身体状況やご希望に適した介護サービスを安全かつ効果的に提供するための、的確な訪問介護計画を立てるとともに、訪問介護計画に基づいたサービスが実施されるよう、評価や管理を行う職種です。また、訪問介護員の指導や育成、スケジュールの管理なども、サービス提供責任者の重要な業務です。
心身ともに多くの人の支えになれる仕事ですので、「やりがいを感じられる仕事をしたい」「人や社会の役に立ちたい」と思う方に目指していただきたい仕事の一つです。

 

介護福祉士の資格を持つ人は、介護に関する幅広い知識や高い技術を持っていると認められるため、このような「多くの人の支えになれる」仕事に就ける機会が広がります。

介護福祉士の資格を取得するメリット

介護福祉士の資格がなくても介護職に就くことはできますが、介護職でキャリアアップをしていこうという方には、取得するメリットが大きい資格です。介護のお仕事は未経験という方にも、ぜひ、将来的に介護福祉士の資格取得を検討していただくために、主な取得メリットを紹介します。

 

●メリット①介護の「国家資格」だから、介護の経験・知識を証明でき、社会的信用が高い

介護福祉士は、実務経験を活かして介護福祉士を目指すルートでは、「実務経験3年かつ、介護福祉士実務者研修の受講・修了が必修」など、経験や知識を身に付けた上で取得できる資格です。介護の専門性を証明できる「国家資格」であり、介護職員初任者研修よりも更に上位となる、一生モノの資格だと言えるでしょう。

 

また、介護福祉士の受験資格を得るまでの実務経験で介護の知識と技術を磨き、介護福祉士実務者研修の講座を受講することで、より専門的な知識や技術を身に付けられるため、介護の現場で働く際の自信にもつながります。

 

●メリット②資格手当が付くため、給与が上がり、好待遇が見込める!

介護福祉士の資格を保有していると手当が付くことが多く、無資格者はもちろん、介護職員初任者研修の資格保有者と比較しても給与面での待遇がよい傾向があります。背景として、無資格者と比べて介護福祉士の資格を持っている人の方が即戦力として活躍できることや、介護事業所側が介護福祉士の資格保有者を求めているという現状があります。

 

●メリット③認定介護福祉士やケアマネジャーを目指せる

介護福祉士の資格取得後に5年以上の実務経験を積むと、さらに上位の資格である、認定介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)の受験資格が得られます。
認定介護福祉士として、施設・事業所や地域における介護の連携の中核的役割を担ったり、ケアマネジャーとして、ケアプラン(サービス計画書)作成やサービス事業者との調整を行ったりするなど、介護のスペシャリストとして、より多くの方の役に立つことができるでしょう。

働きながら資格を取得できる! 介護福祉士へのルートや準備について解説します!

介護福祉士資格を得るためのルートは、主に4つあり、それぞれのポイントは次のとおりです。

 
●実務経験ルート
介護の仕事をしながら資格を取得できる。働きながら資格を取得したい方におすすめ。
●養成施設ルート
勉強に集中して資格取得を目指せる。高校卒業を控えた方や、確実に資格を取得したい方におすすめ。
●福祉系高校ルート
福祉系高等学校や特例高等学校で学ぶルート。
●経済連携協定(EPA)ルート
インドネシア人およびフィリピン人、ベトナム人の場合の資格取得ルート。
 

ここでは、4つのルートのうち、【実務経験ルート】について、もう少し詳しく紹介します。

 

【実務経験ルート】について

介護の現場で実務経験を積みながら、「介護福祉士実務者研修」を受講して修了し、介護福祉士の筆記試験に臨むルートです。筆記試験受験までには、次の2つの条件を満たす必要があります。

 

①実務経験の対象となる施設・職種における在職期間3年(1,095日)以上、かつ介護業務に従事した日数が540日以上

②介護福祉士実務者研修を修了
※ただし、すでに介護職員基礎研修(2013年3月廃止)の資格がある場合は、「喀痰(かくたん)吸引等研修」を修了すれば受験資格を得られます。

 

①は、実際に介護の現場に出て働くことで条件を満たすことができるので、【実務経験ルート】は、先に仕事を探してから、介護福祉士資格に挑戦したい方向けです。一般的には、現場で働きながら、介護の学校や養成校で介護福祉士実務者研修を受講して修了し、介護福祉士の国家試験を受けます。

 

では、実務経験を積むための職場選びは、どのようにすればよいのでしょう。続いて、お仕事選びのポイントを紹介します。

介護福祉士を目指して、介護職に就く時のポイント

介護職員初任者研修の資格がある方はもちろん、無資格・未経験の方が介護福祉士を目指して、介護のお仕事に就くことも可能です。介護福祉士の資格取得を視野に入れてお仕事を探す際は、給与などの条件面だけでなく、環境・制度面で次のポイントをチェックしましょう。

 
  • キャリアUPできる環境か
  • 資格を取得することで、給与などの待遇(昇給)が変わるか
  • 資格取得のためのサポート体制が整っているか
 

特に、無資格・未経験の方が介護福祉士を目指すのであれば、その職場が資格取得できる環境であるかは、大きなポイントです。受けられるサポートの体制や仕組みなど、事前に確認することをおすすめします。
これらの条件を満たして、あなたが目指すキャリア形成の道筋がみえる職場が見つかったら、ぜひ、介護福祉士の資格にチャレンジしてみてください。

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さらに、ニチイ学館では、働きながら資格取得を目指せる「資格取得支援制度」もご用意。適用条件を満たせば、「介護職員初任者研修」や、実務経験ルートで介護福祉士を受験するために必要な「介護福祉士実務者研修」を、会社負担で受けられます。

 

また、頑張った分の評価がもらえる賃金制度も特長の1つです。「介護職員実務者研修」「介護福祉士」などの取得資格に応じた手当を支給。時給契約のスタッフにも手当が支給されます。

 

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